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ドイチェ ポスト

ドイツの(元)国営企業でドイツと名が付いているもので、まともなものはあまりない。最も傑出した例はドイツテレコムだが、ドイツ鉄道やドイツ(元国営)郵便局、ドイチェ ポストも甲乙つけがたい。例えば、ドイチェ ポストは数年前まで高価な腕時計、宝石類の郵送を行なう貴重品郵送サービスを行なっていた。このサービスには保険料が含まれていたから、1kgにも満たない荷物の割に、かなり高い郵送料/保険料を取っていた。それでも宝石商、高級時計の販売店は、この郵便サービスを利用していた。ところがこのサービスは、2004年末に急に廃止された。

原因は、盗難の多さ。一目で貴重品が入っているとわかる為、中央収集所で配分、あるいは配達を行なう郵便局員が、中身を抜いてしまうのである。そして、「荷物は届いた時に封筒は破損していました。」のステッカーを貼ってそのまま配送。このサービスの盗難率は3割~4割にも上ったという。盗難が多すぎて、保険会社は大赤字、ドイチェ ポストとの保険契約を解約した。保険がなければ自腹を切ることになるので、ドイチェ ポストはさっさとこのサービスを廃止した。日本にお住まいの方から「ドイツに現金書留はありませんか。」とお尋ねをいただく事があるが、ドイツにはない。理由は改めて書くまでもないだろう。

ちなみに弊社に送られてくる手紙の10%は、一度、封を開けられている。外国からの手紙だから、お金が入っていないか「チェック」されている。表向きには麻薬等の法律で禁止されている物の検査だが、麻薬などを探すよりも現金の方が実入りが多いので、現金/貴重品の入っている封筒は大人気だ。だからドイツに郵便を送る場合は、封筒に貴重品を入れてはいけない。ちなみに日本の両親に飲んでもらおうとワインをワイン専用の郵便で送ったら、途中でワインを開けられて、中身を飲まれて、空き瓶とコルクだけ届いたという笑えるが、笑えるが、本人には笑えない本当の話もある。

「じゃ、貴重品の入っていない手紙なら大丈夫?」と言えば、これもなかなか難しい。手紙を届けるのは、何も特別な資格など必要ないので、誰でもできる仕事だ。当然、そのような仕事をする人のお給料は決して高くない。なら、「手紙をゴミ箱に捨てても、ちゃんと届けても同じお給料。」という妙案を思いつくのも時間の問題だ。こうしてちょくちょくゴミ箱かから大量の手紙が見つかっている。運がいい場合は、「宛先が見つかりませんでした。」というシールが手紙に張られて、手紙が日本に戻ってくる。外国人の名前は読みにくいので、配送員がちゃんと調べもしないで、「宛先が間違っている。」と決めてしまう為だ。ちなみに弊社の郵便受けには全く宛先の違う手紙が毎週3~4通届く。その度に再度投函するが、また弊社に届けられてしまう。住所、受取人の名前が明らかに違うのに、間違って二度も郵便を届けるドイツの配達員に、過大な期待はしないほうがいい。


「壊れ物。」と書いていても、平気で投げる従業員。包みが壊れていたら、受け取りのサインを拒むべし。009.jpg

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