Abnahmeprotokoll

最近、同じようなご相談を何件かいただいたので、ここでアパートの解約について詳しく説明しておきます。こちらで書いている通り、ドイツでは賃貸物件の解約は、3ヶ月前までに書面で通知する必要があります。日本のように、「来月から出ます。」というわけにはいかないので、要注意。その後、大家さんアパートに返す際には次の書類を準備しておこう。

電力会社への解約通知書
Abnahmeprotokoll

アパートを出る際に、電気と水道のメーターを読んでこれを電力会社に通告の上、解約を通知しない限り、契約は続行される。相談いただいたケースでは、アパートを半年も前に解約したのに、電力会社に何も言っていなかったから、半年分の電力、水道代が請求されたケースだった。運がいいと新しくアパートに住んでいる人が、「私が使った分なので、私が払ってあげよう。」という事になる。ただドイツ人は結構、シビアな対応をする人が多いので、「あなたの契約だから、(私が使った分も)あなたが払うべきだ。」と言われることも少なくない。こうなると裁判をして、白黒つけしかない。そんな目に遭わないように、引越しの際は必ず電気と水道のメーターを読んで、これを報告書に書き込み、電力会社に郵送しよう。この際、証人として大家さんか、次にアパートを借りる人と一緒にメータ-を確認して報告書にサインしてもらう事を忘れないように。

同じように大事な書類に、Abnahmeprotokollというものがある。これは大家さんにアパートを損傷なく返却しましたという事を証明する書類だ。アパートを綺麗に掃除、(場合によっては)リノベーションしてから大家さんにアパートを見てもらう際、この書類を用意しておこう。無事、大家さんの検閲が済んだら、すかさずこの書類を大家さんに差し出してその場でサインしてもらおう。何故これがそれほど大事かと言うと、この書類がない限り悪徳大家は、「アパートのあそこが壊れていた。ここにも不備がある。」と理由を挙げて、保証金の返金をしぶる事になる。保証金を返してもらういべく、賃貸人は大家を訴えようにもこのAbnahmeprotokollがない限り、ちゃんとアパートを綺麗にして返した証拠がないないから、裁判をしても勝てない。逆にこのAbnahmeprotokollがあれば、大家が書類にサイン後、不備が見つかっても、「サインしたじゃないですか。」と責任を回避できてしまう拘束力のある書類だ。

「去年、ドイツでアパートを解約、日本に帰国したのですが、半年経っても大家が一向に保証金を返してくれません。」と相談をいただくケースでは、原因はここにある。こういう場合に限ってAbnahmeprotokollを取っていない。勿論、だからといって保証金を返さない理由にはならず、保証を返さない大家が悪いに決まっているが、ドイツではこうした大家が多いので、嫌な経験をする事になる。そういう大家にとって、解約後、日本に帰ってしまう留学生ほど楽な獲物はない。そういう目に合わない為にもこちらもそれなりの武装(準備)はしておくべきだ。アパートを借りる人のために電力会社への解約通知書とAbnahmeprotokollの見本は(会員の方に限り)、こちらからダウンロードできるのでドイツで生活する際の参考にしてください。


アパートの賃貸契約は慎重に。大家の都合のいいように、内容を変えているケースが多いです。
008.jpg
スポンサーサイト

COMMENT 0