偽ブランド品 (20.07.2007)

ファッション関係の仕事をしているイタリア人は、「イタリアの高級ブランド店では、(本物に混じって)偽物を売っている。凄いだろう。」と威張っている。それだけでは気がすまないようで、「イタリアまでやってきて、わざわざ大金を払って偽物を買っていく観光客の愚かさは図り難い。」と怒っている。そういう客が居るからこそ、彼の商売も成り立っているのだが、彼に言わせると、「偽物を本物と思って買った客は、ブランド品がの品質にがっかりするだろう、これはすなわちブランド品のイメージダウンになる。」というのである。面白い理屈だが、イタリア政府は同じように考えて、偽ブランド品を国内に持ち込もうとした者に高額の額の罰金を課すことにした。

2005年、以前の休暇で買った偽ブランド品を何も考えずイタリアに持ち込もうとしたデンマーク人女性が関税で捕まって、なんと罰金1万ユーロの判決を受けた。これなら、偽ブランド品を買うよりも本物を買った方が安いので、敢えて偽ブランド品をイタリアに持ち込もうとする人はいないだろうとイタリア政府は期待しているようだ。イタリアに旅行する前に、イタリアブランドの偽物をうっかり持参しないように、チェックしよう。又、最近イタリア旅行中に露店で堂々と売られている偽ブランド品を買ったドイツ人観光客が、カラビニエリに逮捕されて、罰金1000EURを課せられた。堂々と偽物を売っている露店商を捕まえないで、偽者を買った観光客のみを逮捕するというイタリアらしいやり方は、ドイツ人の大きな批判を買った。(露店商を捕まえても、ろくに金を持っていないから、金を持っている外国人観光客を狙うのである。)

ドイツでは事情は異なる。勿論、偽ブランド品の輸入は禁止されているのだが、旅行先から個人の使用目的で偽ブランド品を持ち込むのは、大目にみてくれる。だからと言ってドイツに留学する際に、バンコクでストップオーバーして、チャットチャックで偽ブランド品を買い捲り、これをスーツケースに満載してドイツに行って売れば、留学資金はチャラ?なんてことはできない。何故なら、偽ブランド品の持込は上述の通り、個人の使用目的に限り大目に見てもらえるからだ。大量に持ち込み、販売目的の輸入と見なされると、その場で没収されるだけでなく、罰金も課される。 偽ブランド品の持ち込みは、何も飛行機に限ったものではない。

ドイツのお隣、チェコは偽ブランド商品のメッカとなっており、偽ブランド品お買い物ツアーが大人気。週末になると大型の観光バスでマーケットの駐車場は埋め尽くされる。 そうなると、「偽ブランド品をドイツに持ち込んでも大丈夫なの?」と聞きたくなるが、これが全然、大丈夫なのである。何故なら、品物(偽ブランド品)が欧州内に届くと(数が多いので、いちいち本物か偽物か調べられる事は滅多にない。)、関税が支払われるのだが、その時点で偽ブランド品が立派な正規の品物に変身してしまうのだ。だから、一度通関した(関税を払った)商品(偽ブランド品)は合法で、これチェコで買っても、これは合法という解釈になるそうだ。とてもドイツらしい解釈だ。

知り合いのドイツ人は壊れた車のサスペンションを純正部品で取り替えずに、中国製のコピーで代用していた。本人に言わせると「Ebayで激安。」なので、「純正部品なんか馬鹿馬鹿しくて買えない。」そうだ。「安全性、耐久性に問題がある。」と指摘すると、「中国で生産された物だからと言って、品質が悪いとは限らない。」と中国の通産省の役人のような口ぶり。時計、サングラス、バックなどなら偽物でも命の危険はない。ドイツの高速道路を走る車に、中国製の偽の自動車部品を装備するのは、自分自身は言うに及ばず、他の人にも危険を及ぼすので、是非とも辞めて欲しい。

偽物のメッカ、中国ではすでにiPhone5が販売中。
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