ただより高いものはなし。

ある知人の話。ドイツ語を学ぶ決心でドイツに来たものの、「ドイツ語を学ぶよりも、もっと大事な事」を発見してしまった為に、日本語オンリーで生活をする羽目となった。その彼女だが、自宅の郵便受けに送られてきたチラシをわざわざ(それも大量に!)保管しておいて、「これは何?」「何かただでもらえるの?」と期待に満ちた視線で聞いてくる。中身を見てみれば、何の事はない「賞品が当たりました!」という詐欺のチラシ。日本でも同じだと思うが、ドイツで生活してもこの手の詐欺のチラシ、ダイレクトメールなどは日常茶飯事だ。「こんなあからさまな詐欺に引っかかる人がいるのか?」と常々思っていたのが、実際に、ドイツ人でも騙される人が多いようで、特にお年寄りが被害に遭ってる。幸い、日本人留学生はドイツ語がまだよく理解できていないので、被害に合うケースは少ない。念のため、ここでその手口を紹介しておこう。

まず基本的な理解として、「ただより高いものはなし。」という事実を頭の片隅において置こう。お金や商品を贈っているのでは、商売/詐欺にならない。そこで商品やお金で魚を釣って、お金を取り上げるのである。これさえ忘れなければ、詐欺にかかる事はないと思うが、それでも自宅の郵便受けに「宝くじが当たりました!」という手紙が届くと、理性が吹っ飛んでしまうものらしい。こうした詐欺の特徴は、応募した覚えがないのに、いきなり賞品や旅行、宝くじが当たってしまう事。それ自体、あり得ない事態だが、金色の文字で10000000EUR!!!と書かれていると、0の数を数えてしまうものらしい。

この詐欺の手紙には、賞品を獲得するためには、同封の手紙にサインして送り返す必要がある旨、書いている。ご丁寧にこの手紙にサインをして送り返すと、商品のカタログが送られてきて、「賞金を獲得するには、まずこのカタログから品物を注文してください。すると賞金はあなたののもです!!」と書いてある。冷静に考えれば、「何だ、ただのカタログ販売か、、。」となるだろうが、もう頭は賞金のことで一杯で、「100万ユーロも当たったのだから、100~200EURの贅沢をしてもへっちゃら!」と思って注文してしまう。どんなに騙されやすい人でも、最初の注文で100~200EURの買い物をして、賞金が送られてこないと、「騙された!」と気付くものだが、100万ユーロという餌を飲み込んでしまうとそうでもないらしい。「あなたが注文した商品では、賞金が配当できません。次回の注文では、さらに配当の確立が倍になります!」という手紙をもらって、また注文してしまうそうだ。その後、やっと詐欺と気付いた頃には、部屋の中はカタログで買った商品で一杯になっている。カタログ販売詐欺でない場合は、返信用の手紙に「賞金を振り込むため、あなたの口座と4桁の暗証番号を書いて返送してください。」と書いているケースもある。

他にもナイジェリアのブラックマナー詐欺、ナイジェリアに隠した財産詐欺、タイでよくあるトランプ詐欺など、詐欺にひっかかる機会は多い。これらの詐欺は、「何もしないで、大きなお金が手に入る。」という効果的な餌を用意しているので、欲が深ければ、それだけ餌と気付かずに飲み込んでしまう確立が高い。留学生は人生経験の不足から、騙されてしまうケースがある。留学中は邪心など起こさずに、留学生の本来の目標を常に念頭に置いて、堅実な生活に心がけよう。当たり前のことだが、お金は働いて稼ぐもので、商品を買ってもらえるものではない。


WM期間中は、数多くのファンが詐欺の犠牲に、、
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